あなたの足の臭いに重曹効果が感じられない理由と試すべきこと3選

フットケア

「重曹足湯を試したものの消臭された感があまりない」

「重曹のようにコスパがいいもので、足のニオイ消臭に効果があるものを知りたいな」

「それらの効果が1日中もてばいいのだけど・・・」

と思っている人へ。

本記事はそんなお悩みを解決します。

この記事でわかること

あなたの足のニオイに重曹が効かない理由

重曹以外で足のニオイの消臭に効く、コスパ良しのアイテム3選

1日中、足のニオイを抑えるための3つのコツ

美容業界歴10年以上、
大手化粧品会社で美容部員〜マーケティングと幅広い経験あり

重曹足湯が効かなかった時に私がやっている、コスパ良し!重曹と同じくらい簡単な足のニオイを消す方法をお伝えします。

あなたの足のニオイに重曹が効かない理由

結論から言いますと

足から放たれるニオイは複合臭

なので

重曹だけで消臭できるにおいもあれば、

重曹だけではにおいが残ってしまう場合もあるのです。

代表的な足のニオイで少量でも強烈に感じるのが、
「納豆っぽい」「チーズっぽい」ニオイの原因「イソ吉草酸」です。

酸っぱいニオイは、お酢の成分と同じ「酢酸」が原因です。

「酪酸」は、ギンナンのようなニオイを発します。

「腐った玉ねぎ」のようなニオイがする場合もあるかもしれませんが、
それは「メタンチオール(メチルメルカプタン)」によるものです。

鼻につくようなおしっこ臭さは「アンモニア」が原因です。

「重曹足湯をしてみたけど、まだ普通に足がくさいんですけど・・・」

という経験がある人もいると思います。

私はあります。

そんな時、

重曹だけでは消せなかったそのニオイは疲労臭(アンモニア臭)だと疑いましょう。

なぜなら

疲労臭(アンモニア臭)は重曹では中和消臭できないからです。

酸性とアルカリ性のニオイ物質

足のニオイケアを一生懸命されている皆様には

”目”にたこができるほど読まれてきた情報だと思いますが、

重曹は弱アルカリ性なので

チーズや納豆などの発酵臭(イソ吉草酸)

お酢のすっぱいニオイ(酢酸)

腐った玉ねぎのようなニオイ(メチルメルカプタン)

銀杏くささ(酪酸)

などの「酸性」のニオイ物質を中和消臭することでにおわなくしてくれますよね。

これらは主に
肌表面の汗や皮脂などが常在菌に分解されて発生するものなので、多くの人が経験されているかと思います。

ただ、うっかりお忘れの方にリマインドさせてください。
足の不快なニオイは「酸性」のものだけではないはずです。

疲労やストレスが溜まったり
血行不良で足がむくんだり
肝機能が低下したりした結果

血液中に運ばれて肌からガスとして出てきたり
汗と一緒に汗腺から出てきたりするアイツ、

アンモニア

ちょっとツーンとしたニオイのアンモニアはアルカリ性なので

重曹足湯をしてもアンモニア臭は中和消臭されません。

重曹足湯が効かない!?
詰んだ・・・

と諦める前に、

重曹(アルカリ性)を使って消えなかったそのニオイはアンモニア臭(アルカリ性)かもしれない!

と疑って酸性のものでニオイにアプローチすれば良いのです。

重曹以外で足のニオイの消臭に効く、コスパ良しのアイテム3選

重曹は酸性のニオイを中和消臭するだけ
菌の活動を抑制したり、殺菌したりすることは出来ません。

重曹と同じように安く、簡単に使えるもので

アンモニア臭の中和消臭と
ニオイ物質を生み出す菌の活動を抑える
ためには酸性のものが使えます。

ここでは、
✔️重曹と同じくらい簡単に使えて
✔️コスパも良く
✔️酸性で、かつ制菌や制汗作用もある

「ミョウバン」「お酢/クエン酸」「お茶」

の3つのアイテムを使った
デオドラントレシピを紹介します。

消臭・制菌作用をより高めるために、エッセンシャルオイルを一緒に使うのもおすすめです。

足のニオイの消臭に効果があるエッセンシャルオイル

本記事で紹介している内容は、精油の効果効能を保証するものではありません。
本記事に記載している内容の実践などによって生じた事故やトラブルに関しては、一切責任を負いかねますので、あくまでも自己責任のもとで行ってください。

これ以外にも
「納豆やチーズ系」や「アンモニア臭」の足のニオイにおすすめのエッセンシャルオイルを、こちらの記事で紹介しています。

ミョウバン

「重曹以外で、足のニオイの消臭に効くコスパ良しのアイテム」

其の一は「ミョウバン」を使います。

スーパーやネットショッピングなどで、30g 100円前後、100g 100~300円前後で手に入ります。

ニオイ対策として注目したいミョウバンの力はこちら。

収れん作用とは?
タンパク質を一時的に凝固・収縮させることにより肌を引き締めること

ミョウバン水

ミョウバンを水に溶かした「ミョウバン水【原液】」を作ってから、スプレーや足湯、その他に使います。

ミョウバン水【原液】レシピ
作る水を少なくする場合は水:ミョウバン=30:1
(例)水150mL : ミョウバン5g

ミョウバン水【原液】は冷蔵庫で保管、
1~2週間で使い切るようにしてください。

ミョウバン水を緑茶でつくると、
ミョウバンの消臭・抗菌効果をさらに高められます。

緑茶のカテキンには消臭・抗菌作用があるため、
ミョウバンとの相乗効果が期待できます。

※緑茶ミョウバン水を白い靴下の上から使うと、緑茶の色素沈着の可能性があるためご注意ください。

ミョウバンデオドラントスプレー

ミョウバンデオドラントスプレーレシピ
ミョウバン水原液を10倍希釈の場合 
※肌状態に応じて20倍希釈などする

足のニオイが気になる時、お風呂上りなど
足に直接スプレーしたり、
コットンやキッチンペーパーにヒタヒタになるくらい含ませてから足を拭きます。

洗い流す必要はありません。

使用頻度は毎日でも可。(肌の様子を見ながら)

※直射日光を避けた場所で保管、
1~2週間で使い切るようにしてください。

エッセンシャルオイルは加えなくても良いですが加える場合は
こちらで紹介しているものを参考にしてください。

ミョウバンデオドラントスプレーのpH(右)

ミョウバン水【原液】は本来希釈して使うべきものですが、
私は足裏には【原液】+エッセンシャルオイルを加えたもの、
脇下や首筋には10倍希釈+エッセンシャルオイルのものを使っていて、
肌荒れは起きたことがありませんが、 ご自身の肌状態に合わせて調整することをおすすめします。

ミョウバン足湯

ミョウバン足湯レシピ

軽く足の汚れや汗を落としてから10分〜15分程、足を浸します。

※肌がふやけない程度に足を浸した方が良いです。
肌がシワシワになるほど潤い成分が流れ出てしまいます

使用頻度は毎日でも可。(肌の様子をみながら)

エッセンシャルオイルを加える場合は
1〜3滴垂、足湯に混ぜます。

ミョウバン足湯のpH

ミョウバン足湯の濃さはお好みで調整してください。

ミョウバンデオドラントパウダー

ミョウバンデオドラントパウダーレシピ
ミョウバンデオドラントパウダーレシピ実写

足だけでなく汗のベタつきが気になるところに使えます。

粒子が細かく、肌にパタパタとはたく際に舞い散るためお風呂場やまわりに物が少ない場所で

靴下や衣類を着る前に塗布
十分に余分な粉を落としてください。


※コーンスターチ(食用でも可)
パウダー作りにはよく使われる定番アイテムで、トウモロコシの胚乳からとれるデンプンです。
粉体と混ぜることで肌への付着性を高めます。
非常に粒子が細かく肌あたりが優しいことに加え、高い吸水性によって汗を吸収します。

※タルク
滑石を微粉砕した、滑らかな使用感触の白い粘度鉱物です。
粉体と混ぜることで肌への付着性を高めます。
タルク自体には吸水性はありませんが、肌へ塗り広げるとその粒子により肌の表面積が増え、毛細管現象(液体が重力や表面張力に逆らって細い管の中に吸い上げられるように高い位置に移動する現象)により、余分な汗を吸い上げることで肌をさらっとした状態に保ちます。
ベビーパウダーやおしろいにも配合されている使いやすいパウダーです。

※酸化亜鉛
不溶性の亜鉛酸化物で、白色の粉状をしています。
化粧品では白色顔料として使われる他、紫外線散乱効果を生かしてサンスクリーン剤に、抗菌性を生かしてデオドラント剤や消臭剤にと、さまざまな商品に使われています。
水や脂の吸着と収れん作用もあるので、汗腺を閉塞することで汗を抑制してサラッとした肌状態を長持ちさせる効果があります。

※カオリン(クレイパウダー)
天然に産出する粘土鉱物です。
粉体と混ぜることで肌への付着性を高めます。
細かく肌あたりの優しい粒子で皮脂汚れを吸着して取り除く働きから洗顔や泥パックとして使われる他、抗菌作用もあります。
また、消臭、吸油・吸水性に優れているのでベビパウダーやボディーパウダーにも使われます。

デオドラントパウダーを入れる「コンパクトパウダーケース」は、パフ付きのものがドラッグストアや百均で手に入ります。

タルクや酸化亜鉛、カオリンなどは化粧品を手作りする趣味がない限り
普段なかなか使わないものだと思います。

そんな場合、代替品としてベビーパウダーが使えます。

そうです。
実は、ミョウバンにベビーパウダーを混ぜるだけでもデオドラントパウダーは出来ます。

ベビーパウダーには、主な主成分として
タルクやカオリン、酸化亜鉛、コーンスターチのいずれか、
または
これらのいくつかが一緒に配合されているものが多いです。

ただ、

ベビーパウダーの香りが足のニオイと混ざると変なニオイになるので(笑)

個人的には
無臭のミョウバン(粉が使いやすくておすすめ)にコーンスターチ、カオリンあたりを揃えて

爽やかなミントやティーツリーあたりのエッセンシャルオイルを混ぜて手作りしたものの方が使いやすいと思います。

汗の吸水性も、カオリンを加えるだけでも結構違います。

ミョウバン石

ミョウバン石

使い方は、水で濡らしたミョウバン石を肌の上で滑らすだけです。

使用後は、乾かすために風通しのよいところに置いておきます。
ソープディッシュの上に置いておくのが良いかもしれません。

※足に傷があると滲みます。

後、足の裏は角層が厚いのでそこまで刺激を感じることはないと思いますが、
毛剃り後や脇下のデオドラントとしても使う際、
人によって、肌状態によってはヒリヒリするかもしれません。

ミョウバン石のpH

ミョウバン石は、「アルム石」という呼び方の方が一般的ですね。

ヨーロッパや南アジアでは髭剃り後の止血+殺菌剤として使われています。
(もちろん、制汗剤としても)

粉ミョウバンを溶かして使うより簡単に使えます。

しかも、
塊なので全然減らず。

もはや粉ミョウバン以上のコスパかもしれません。

ミョウバンスプレーも
ミョウバン足湯も面倒くさい

という人へ

ミョウバン石(アルム石)、おすすめです。


ミョウバンは、
金属アレルギーやその他の皮膚疾患をもつ人にとっては肌刺激、痒み、赤みなどを引き起こす可能性があるため避けた方がいいと言われています。
日本皮膚科学会ガイドラインー接触皮膚炎診療ガイドライン 2020

酸の濃度が濃いと肌トラブルに繋がる可能性があるためご注意ください。

肌に問題がない人でも、
ミョウバン水を少ない量から使う、
アルム石を小面積で試してから使う、
二の腕の内側で事前にパッチテストを行う、
などして自分の肌状態を確認しながらやることをおすすめします。

肌に刺激を感じた場合は、大量の水またはぬるま湯でよく洗い流し、使用は中止してください。

酸性のものは紫外線を吸収しやすいため、夜の使用、もしくは日に直接あたらない部分への使用が無難です。

ミョウバンケアと一緒に保湿ケアをすることをおすすめします。

お酢

「重曹以外で、足のニオイの消臭に効くコスパ良しのアイテム」

其の二は「酢」を使います。

穀物酢なら900mL 200~300円前後で、
酢の代替品としてのクエン酸も百均やスーパー、ドラッグストアで100~300円前後で手に入ります。

ニオイ対策として注目したいお酢の力はこちら。

お酢は手当たり次第に常在菌を殺菌しまくる、というよりは
常在菌たちのバランスを崩さない程度に
ニオイ菌の活動を持続的に抑えてくれる「制菌」作用に優れてる
入浴や足湯をすることで
お酢に含まれるクエン酸が汗腺から体内に吸収されると乳酸の生成が抑えられ、結果的にアンモニア臭も軽減する

お酢足湯

お酢/クエン酸足湯レシピ

軽く足の汚れや汗を落としてから10分〜15分程、足を浸します。

※肌がふやけない程度に足を浸した方が良いです。
肌がシワシワになるほど潤い成分が流れ出てしまいます

使用頻度は毎日でも可。(肌の様子をみながら)

クエン酸足湯の場合エッセンシャルオイルを加えても◎
その場合、1〜3滴垂を足湯に混ぜます。

クエン酸足湯のpH

お酢のニオイが気になる場合はクエン酸でも代用できます。

しかし、お酢を入れた足湯って実は全然お酢くさくなくてですね、
ちょちょっと水で洗い流せばお酢のニオイは足に残らないのですよ。

お酢(クエン酸)足湯の良いところは

お湯によって汚れが落ちやすくなるだけでなく、
酸性の中和消臭、制菌の他に、
ピーリング作用(角質剥離作用)をもつ成分が含まれているので、
溜まった角質を剥がれやすくしてくれるところですが、

角質を必要以上にとりすぎると肌荒れに繋がるため、

お酢(クエン酸)足湯の頻度は毎日でも可、という文献も見当たりますが
1週間、もしくは2〜3日連続してお酢足湯をしたら1日置いて肌の様子をみる、
など調整した方が良いです。

クエン酸デオドラントスプレー

クエン酸デオドラントスプレーレシピ
※クエン酸は小さじ1杯 (5ml/cc)=3g、大さじ1杯(15ml/cc)=9gです。

足のニオイが気になる時、お風呂上りなど
足に直接スプレーしたり、
コットンやキッチンペーパーにヒタヒタになるくらい含ませてから足を拭きます。

洗い流す必要はありません。

使用頻度は毎日でも可。(肌の様子を見ながら)

※直射日光を避けた場所で保管、
1~2週間で使い切るようにしてください。

エッセンシャルオイルは加えなくても良いですが加える場合は
こちらで紹介しているものを参考にしてください。

クエン酸デオドラントスプレーのpH

クエン酸は化粧品のpH調整剤としても使われていて、安全性が高いです。

皮膚刺激性については、
5%濃度以下およびpH2以上において共通して皮膚刺激性なしと報告されているため、5%濃度以下およびpH2以上において皮膚刺激性はほとんどないと考えられます。
化粧品成分オンラインより

私が紹介している「クエン酸デオドラントスプレー」は5%濃度以下、pH2以上になるレシピです。

実際に私がこのスプレーを毎日足に使用していても刺激は感じませんが

クエン酸は食酢より若干pHが酸性よりなのでピーリング作用が強めです。

足の裏の角層が厚くて硬い人にとっては低刺激な角質ケアにもなります。

が、

足の肌が薄い/弱い人は刺激を感じる場合があるので
肌の様子をみつつ頻度を調整したら良いと思います。

ちなみに、
肌へ使用するので食用のクエン酸のご使用をお勧めします。


お酢、クエン酸ともに肌に傷があると滲みるためご注意ください。
また、蒸気が目に滲みる可能性がありますのでご注意ください。

肌に問題がない人でも、
少ない量から始めるなどして自分の肌状態を確認しながらやることをおすすめします。

心配な方、敏感肌の方は二の腕の内側で事前にパッチテストを行ってからお使いください。

酸の濃度が高すぎる、お湯の温度が高すぎると肌トラブルに繋がる可能性があるためご注意ください。

肌に刺激を感じた場合は、大量の水またはぬるま湯でよく洗い流し、使用は中止してください。

酸性のものは紫外線を吸収しやすいため、夜の使用、もしくは塗布部に直射日光が当たらないようにしてください。

お酢やクエン酸を使ったケアの後には肌の保湿ををおすすめします。

お茶

「重曹以外で、足のニオイの消臭に効くコスパ良しのアイテム」

其の三は「お茶」を使います。

業務用スーパーだと、緑茶ティーバッグ 50P 200~300円前後、紅茶ティーバッグ 100P 300~500円程で手に入ります。

ニオイ対策として注目したいお茶の力はこちら。

お茶足湯

お茶(紅茶)足湯レシピ

軽く足の汚れや汗を落としてから10分〜15分程、足を浸します。

※肌がふやけない程度に足を浸した方が良いです。
肌がシワシワになるほど潤い成分が流れ出てしまいます

頻度は最初の一週間は続けて、
その後ニオイ具合に応じて週2回程度を目安に。

紅茶液と紅茶足湯のpH

酸性の強さで比べると
お茶はミョウバンやお酢、クエン酸より酸度が高いため、超マイルドな酸性ケアになります。

しかし、

私は紅茶を使って足湯をしましたが
ポリフェノールによる消臭作用によるものなのか、
天然の「茶の香り」によるものなのか、
超マイルドな酸性ケアでも
私のくっさい足のニオイはしっかり消臭されていました。

重曹と酸性のアイテムは別々に使った方が良い理由

「重曹に酸性のものを混ぜる」と
単なるアルカリと酸の中和反応が起きるだけで
それぞれの効果が発揮されないため
別々に使った方が良いとされています。

重曹には「酸性のニオイを中和消臭する」という働きがあります。

酸性のもの—ミョウバン・お酢・クエン酸・お茶—には
「アルカリ臭を中和消臭する」のと
「菌の繁殖を抑える」という働き
があります。

各々がもつ特徴をちゃんと生かしてあげることで、足のニオイにもしっかり働いてくれます。

「一緒に使ってはいけない」

ということではないので

一緒に使いたい場合は

重曹足湯をしてからお風呂に入り、その後
酸性のものを使った足湯、
またはミョウバン/クエン酸デオドラントスプレーを使う

このような流れだと

重曹の働きも、酸の働きも各々発揮されて
「わたしの足は何臭?」なんていちいち考えることもなく
納豆臭もアンモニア臭も消臭できますし、

酸性ケアを最後にすることで
重曹ケアや石けん洗浄によってアルカリ性に傾いた肌を弱酸性に素早く戻してあげることもできます。

重曹に酸性のものを混ぜる?混ぜない?についてはこちらの記事で詳しく書いています。

1日中、足のニオイを抑えるための3つのコツ

足のニオイの発生要因を確認しましょう。

肌に棲みついている常在菌が

✔︎温かくて ✔︎湿気があって ✔︎アルカリ性の肌 といった環境のもと 

✔︎古い角質や汗の成分などの栄養を食べて分解する際に出る代謝物が「ニオイ」です。

なので

以下3つのコツを抑えると足のニオイを長時間抑えることが可能です。

①発汗を抑制する

■「温かく湿ったアルカリ性の肌」環境になるのを防ぐ

■角質がふやけて大量に剥がれ落ちるのを防ぐ

②汗や角質を分解してニオイを発生させる菌そのものを増やさない

■物理的に拭き取ることで除菌する

■殺菌成分によって菌の活性を低下させたり、死滅させたりする

③発生してしまったニオイを抑える

■消臭成分によってニオイ分子を吸着することでニオイを解消・軽減させる

■別の良い香りで覆うことで不快臭をごまかす(マスキング)

本記事で紹介しているミョウバンやお酢、お茶は①と②に役立てることができます。

しかし、

これらの制汗作用(=収れん作用でもある)や制菌・殺菌作用は実は一時的なものです。

24時間ずーっと(汗腺含む)肌をギューっと引き締めて汗を出さない
とか

24時間ずーっと菌を活性化させない
とか

天然ものなのでそんなこと全く出来ないです。

制汗作用なんて
体質や緊張具合、気温にもよりますが
1〜2時間汗の量を抑えてくれれば大健闘、というところでしょうか。

市販の制汗剤でさえも
衣服との摩擦によって汗止め成分が落ちたりなんだりするので
汗止力は大体のものが数時間〜、半日もてば良い方だとされています。

なので
ミョウバンたちを使う際はこまめなお手入れが大事なポイントとなります。

ニオイは汗をかいてから1時間ほどで発生すると言われています。

何も対処しないでいると6時間後にはニオイがピークに達するそうです。

少なくとも1〜2時間おきには
ミョウバン/クエン酸デオドラントスプレーを使って
足汗を拭き取るとニオイが抑えらます。

拭き取ることで一旦足の菌状況をリセットできるからです。

ミョウバンやクエン酸の作用でいくらかの制汗・制菌もできます。

パウダー入りのフットスプレーや制汗・除菌スプレーも
湿って菌がウヨウヨいる状態で吹きかけても限界があるので
まず、汗と余分な菌を拭き取ってからです。

あと、
汗で湿った靴下が菌の繁殖を促すので
靴下がしっとりしていたら履き替えると尚よしです。

靴下の履き替えが難しい場合は
あらかじめ靴下にニオイ成分を分解・吸収してくれる消臭スプレーを振りかけておくとニオイの発生が抑えられます。

まとめ

本記事では

あなたの足のニオイに重曹が効かない理由

・疲労臭(アンモニア臭)は重曹では中和消臭できない

重曹以外で足のニオイの消臭に効く、コスパ良しのアイテム3選

①ミョウバン
②お酢(クエン酸)
③お茶
などの酸性の性質をもつもので足の疲労臭を中和消臭&制汗・制菌ができる

エッセンシャルオイルを加えると抗菌・消臭効果UP

1日中、足のニオイを抑えるための3つのコツ

①発汗を抑制する
②汗や角質を分解してニオイを発生させる菌そのものを増やさない
③発生してしまったニオイを抑える

ミョウバンデオドラントパウダーを靴下を履く前に塗布し、
ミョウバン/クエン酸デオドラントスプレーを使ってこまめに足を拭き、
消臭スプレーも一緒に使うことで1日中足のニオイを抑えることは可能。

を紹介しました。

参考になりましたでしょうか。

「足のニオイに重曹効果が感じられなかった」

という人は

疲労臭(アンモニア臭)が重曹では中和消臭できなかったために
重曹が効かない!となってしまったのかもしれません。

ぜひ

本記事で紹介した酸性ケア(エッセンシャルオイル入り)を試してみてください。

本記事中のデオドラントレシピにある「水」は、浄水器を通した水道水(浄水)を使っていますが、水道水でも大丈夫です。

手作りデオドラントの使用期限は1〜2週間以内が目安です。

水道水に含まれているミネラルや塩素消毒剤が気になる場合は「精製水(純粋)」を使うと良いと思います。
精製水の場合は殺菌剤が含まれていない分、使用(保管)期限は1週間ほどで使い切った方が良いです。

参考文献・webサイト

『デオドラント革命 新版・体臭多汗の正しい治し方 』(五味 常明・著/株式会社ハート出版・刊)
『噂の女医がこっそり教える女の不調が消える本』(吉木 伸子・著/主婦の友社・刊)
『微生物と香り / ミクロ世界のアロマの力』(井上重治 ・著/フレグランスジャーナル社・刊)
科学と教育. 45, No.2, 1997
日本細菌学雑誌. 44, No.4, 669-672, 1989
生活衛生. 48, No.2, 92-96, 2004
感染症学雑誌. 71, No.5, 1997
Editors of Prevention, The Doctors Book of Home Remedies: Quick Fixes, Clever Techniques, and Uncommon Cures to Get You Feeling Better Fast

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